千倉書房 連載ブログ

千倉書房 連載用ブログ


TPP時代の関税?その?ケース1 アンダーバリュー

Q 弊社はイタリアの会社から、衣料品を輸入しています。発注書には、正規の価格が書かれていますが、通関インボイスには、正規の価格の7割くらいの価格が記載されています。差額の3割はイタリアの会社が有する香港の口座に送金するよう指示されています。衣料品には4.4? 20%の関税が課せられます。通関は支障なく終わりました。問題はありますか?
A 問題あります。
 個別の説明に入る前に申し上げることがあります。関税の課税ベースはあるべき通関価格でなければなりません。あるべき通関価格には、仕入価格に当該輸入貨物に関する下記のコストが含まれていなければなりません。これは法律で明示しています。
? 輸入港到着までの保険料、運賃
? 買手(輸入者)負担手数料または費用(除く買付手数料)
? 買手(輸入者)により無償でまたは値引きして提供された物品または役務
? 輸入取引の条件となっている、特許権等知的財産権の対価
? 売手(輸出者)に帰属する収益

 あるべき通関価格は、通関インボイスの金額でなく発注書に書かれた正規の価格になります。修正申告しない場合、後に税関の事後調査(国税における税務調査にあたる)で指摘される可能性が高いです。指摘された場合は、差額の3割に関税、輸入消費税とペナルティである過少申告加算税、延滞税が課せられます。

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。