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第一回目 富裕層とは

富裕層とは

RBC Wealth Managementのワールド・ウェルス・レポート2012 (World Wealth Report 2012)による富裕層の定義は、主な居住用不動産、収集品、消費財および耐久消費財を除き、100万ドル(約8,000万円)以上の投資可能資産を所有する資産家としています。このレポートによると、世界の富裕層人口は約1100万人です。米国は第1位で約307万人、第2位は日本で182万人です。ちなみに、第3位はドイツで95万人です。

約8,000万円以上の投資可能資産を所有する日本人が182万人居ること、そして、それらの人の多くは高齢者のグループに属する人々であることを考えると、ある意味では当然のような気がします。

2012年現在65歳以上の日本人は、3,074万人です。つまり、日本人の4人に1人が65歳以上です。高齢者の年齢を60歳に下げると日本人の3人に1人が高齢者に該当します。団塊の世代がこれらのグループに入ります。それらの年代の多くの人は、日本の高度成長の中で企業戦士として頑張った人々です。典型的サラリーマンであれば、30年間働きコツコツ貯金することができ、更に定年の時には退職金を手にすることができました。恵まれた年代の人々です。毎年200万円貯金し、退職金を2,000万円もらえば、計算上、約8,000万円以上の投資可能資産を所有することができます。
毎年200万円貯金し、退職金を2,000万円もらえた人が恵まれた世代の100人(3,074万人)の内6人(182万人)居ても不思議ではないと考えるからです。しかし、多くの高齢者は退職していますので、現在は年金生活者の人々が多くなっています。投資可能資産はあっても、所得があまり無い人々が今の日本の富裕層のかなりの部分を構成しています。
今のような経済状況を前提にした場合、あと20年(60歳前後の男性の平均余命)もすれば日本の富裕層は激減するような気がします。

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