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Q1 「なぜTPPがでてきたのですか?」

貿易とは、二国間で行うのが、もともとの形です。

その際、輸入国で輸入するときに、関税や付加価値税(消費税)が課せられるので、その関税を低減あるいは撤廃して、二国間の貿易を伸ばしましょうというのが、国際貿易の理論なのです。さらに多国間でやりましょうというのが、GATT(General Agreement on Tariffs and Trade)およびその流れを受けついだWTO(World Trade Organization)という国際機関の考えです。またWTO多国間交渉は関税だけでなく、サービス貿易、投資のルール、知的財産権のルールも共通化しましょうという政策のもとに進められてきました。

しかし、発展途上国は、先進国と対等の貿易をすると、弱肉強食で負けてしまいます。国内産業が育たないのでWTO多国間交渉はとん挫しています。

そのとん挫しているWTO多国間交渉をしり目に、2000年頃から、二国間での貿易ルールの取り決めが締結されるようになりました。FTA(Free Trade Agreement 自由貿易協定)と呼ばれるものです。

日本はそれまでのWTO重視政策を改め、2002年、シンガポールとFTAを締結しました。関税を低減あるいは撤廃するだけでなく、サービス貿易、人の移動の促進、資本・情報移動の促進までもが定められましたので、EPA(Economic Partnership Agreement 経済連携協定)ともいいます。

日本は、これを契機にどんどん二国間あるいはアセアン等地域ともEPAを結び、2016年1月1日現在14のEPAを発効させています。

グローバル経済は過酷です。2010年を過ぎた頃から、世界は2国間EPAから、メガFTA/EPAともいえる、ある程度の地域でまとっまったFTA/EPAに舵を切りました。

より『規模の経済』を追及するためです。TPPはメガFTA/EPAと言ってもいいでしょう。同じようなメガFTA/EPAにEU(European Union 欧州連合)がありますが、通貨統合・政治統合まで、理想を追求しすぎて、現在苦しんでいるのは周知の事実です。

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